行ペアリングの詳細オプション

このウィンドウのコントロールにより、行ペアリングの詳細なオプションを調整できます。デフォルトの設定は、ほとんどのユーザーおよびほとんどのファイルに適しています。行ペアリングの詳細については、行ペアリング トピック全体を参照してください。

多数の類似した(同一ではない)行を含んでいる変更箇所内の行をペアリングするために、どれくらい計算量を費やしますか?

変更されたテキストのブロックが非常に大きくなるファイルがあり、Merge によるそれらの大きなブロック内の行のペアリングが容認できるものでない場合は、このスライダーをもっと右へ移動させます。非常に大きな変更ブロックを含んでいるファイルの比較パフォーマンスが受け入れ難いほど低い場合は、スライダーをもっと左へ移動させます。

検討

変更されたテキストの大きなブロックにある行の間で最適なペアリングを見つけるために必要な計算量は、左側と右側のブロックにある行数の積におおよそ比例すると考えられます。非常に複雑な変更ブロック(たとえば、左右両方とも数千の行から成る)の場合、最適な行ペアリングを算出するために必要な作業はかなりの量になり、そのため、テキスト比較のパフォーマンスが低下する可能性があります。

このスライダーは、変更ブロックの複雑度のしきい値を調整します。これを上回ると、Merge は左側と右側のブロック間で最適な行ペアリングを決定しようとしなくなります。最適な行ペアリングは、変更ブロックの複雑度がしきい値よりも低い場合に見つかります。複雑度がしきい値よりも高い変更ブロックの場合、Merge はより効率的なアルゴリズムを使用して、適切な行ペアリングを作ろうとします。これは、ほとんどの場合、最適な行ペアリングと同じになりますが、必ずしもそうであることは保証されません。したがって、最適な行ペアリングの検出が保証される変更ブロックの複雑度と、比較パフォーマンスとの間でバランスを取ることができます。

どれくらい類似していたら、行のペアを(削除/挿入ではなく)変更として強調表示しますか?

変更ブロック内の行のペアについて、ペアの左の行を削除、右の行を挿入とするよりも、より多くの行のペアを変更として強調表示したい場合は、このスライダーを左方向へ移動させます。変更として強調表示する行のペアを少なくし、削除と挿入として強調表示する行のペアを多くする場合は、スライダーを右方向へ移動させます。

Information スライダーを左の端まで移動させると、対になるすべての行は、それらが完全に異ならない限り、変更として強調表示されるようになります。スライダーを右の端まで移動させると、対になるすべての行は、削除と挿入を表すものとして強調表示されるようになります。

検討

変更されたテキストのブロック内の行がペアリングされたら、Merge はそれらを強調表示する方法を決定する必要があります。ペアの左の行と右の行が十分に異なっている場合、Merge は左の行を削除、右の行を挿入として強調表示します。2 つの行が十分に似ている場合、右の行は左の行の変更された形であるため、Merge は両方の行を変更として強調表示します。その後さらに、行ペアリング オプション ページのペアになった行内の変更部分を(簡略的はでなく)詳細に示すオプションの設定に従って、行のテキスト内容の相違を強調表示します。

このスライダーは、ペアの右の行は左の行の変更された形である(その結果、行は変更として強調表示される)か、またはペアの左右の行は関連がない(その結果、行は削除と挿入として強調表示される)かどうかを判断するときに、行を十分に似ていると見なす、しきい値を決定します。

スライダーがデフォルトの中心位置にある場合、行のペアは、行内の文字のうち変わらない文字よりも変わった文字の方が多い場合、削除と挿入として強調表示されます。変わった文字よりも変わらない文字が多い場合には、右の行は左の行の変更された形であるように思われるため、行は変更として強調表示されます。

スライダーを左方向へ移動すると、Merge は低いしきい値によって、行は関連があると見なされるほど十分に似ており、その結果、変更として強調表示する必要があるかどうかを判断するようになります。スライダーを左へ移動するにしたがって、ペアになる左右の行の間で未変更であることが必要な文字数は少なくなり、より少ない文字数で関連があると見なされるようになります。

スライダーを右方向へ移動すると、Merge は高いしきい値によって、行は関連があると見なされるほど十分に似ているかどうかを判断するようになります。スライダーを右へ移動するにしたがって、ペアになる左右の行の間で未変更であることが必要な文字数は多くなり、より多い文字数で関連があると見なされるようになります。

デフォルトにリセット

このボタンは上の 2 つのスライダーをそれぞれのデフォルト値に設定します。デフォルトは、ほとんどのファイルに適しています。